Blog of Ceramist Machimura Katsumi

陶芸家町村勝己のブログ

ご心配掛け申し訳ありません。只今サイト移転工事中です。


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育ちゆくものが土と思っています。
触感も深く成ると土肌を大切に制作しています。


  • やっとたどり着いたこの時間。
    幸運にも朝日の中で出来るとは

    窯だししながら底すりをしてしまいます。
    ちょっと疲れました。
    ひといきです。
    これら土物の器は、水にくぐらせ使っていきます。
    ・・・土の粒子間に隙間があり、よごれ、
    カビ、などなど。入りこまないように。。
    長く、大切に育てるコツが、使う前のこの一手間。
    このことで保温力も増しますょ。
    ・・・すこしずつ
    渋みが増すように侘び錆の景色が育っていきます。
    うつわは最初が種子のような存在。
    それぞれの家庭で使われ育っていき
    より景色を深め、食材の色、花の色。
    包み込むのです。・・・豊かに。

    「盛り栄え」、「ひきたたせる」には
    つくりでは「わきまえ」と「イメージ」そして「想像力」。
    購入時には「生地の質感」、「イメージ」を
    どれだけ掴み取れるかが失敗のないこと。
    ・・・質感は先に述べた「水に当たる」時の景色の変化、
    イメージは器だけの世界観でなく
    食や花が寄り添ったときの全体像をどれだけ。。。
    ということです。
    好きな作家を見つける目安にもなることと思います。


  • これは、温度のグラフ。そのときのデーターを残します。
    余白には天気、などを出来るだけそのときの状態をメモしておきます。
    窯焼きも終盤にかかると
    眠気との戦い。。とほ。
    分単位で睡眠をとるものの、
    残り15~30分がもっとも・・・。
    気が緩むんでしょう。なんだか年々、
    目覚まし時計の存在がありがたく思う。

    とはいうもの、二便たる窯へ向け、釉薬掛け終了。
    土物の釉薬掛けは手がかかるのです。
    かすかな照り狙うすれすれの濃さを求めるから余計にかも知れません。

    イメージとセンス。後は経験のエッセンス
    あくまでもさりげなく


  • 後は神任せ。
    釉薬も掛け、詰めも終わりいよいよ本題の焼きに入ります。
    自分ができることはここまで、出来は窯の中。神様にゆだねます。


  • 段取りのはなし。
    ここから、出し、水拭き掃除。
    棚に差し、新聞紙等で誇りが落ちないように。
    水にあたるのは「切れ」を見る&釉薬のフィット感向上。
    で、乾燥しきらないうちに釉薬を掛けてしまいます。

    これは作品の間に挟み、湿気を逃がしやすくする
    小道具。右端はアルミナボウルなるもの。
    少しでも通気しやすいようにという小道具たちだ。
    注)残留水分3パーセントといわれ
    素焼き時この湿気を徐々に取り除かないと
    作品が破裂する。

    詰め方でどうにでもなる話でもあるが
    パツパツ状態での窯詰めには重宝。
    またその熱源(窯)によって作品に当たるカロリーが
    異なるため、その窯窯で詰め方も異なる。
    産地では素焼きの詰めで技量がわかるといわれています。

  • いろいろあるさ。
    素焼きの窯が冷めるまでの時間を使ってサイトを作ってみた。
    毎回のことだが何かしらが用意されている。
    神様は何を導いてくれるのでしょうか。。
    困難はとてもシンプル。。
    前回、★炭化焼成 途中漏電と
    なってしまい、大物作品をぼつとした。。
    また、その焼成に入る前、ゼーゲルコーン(物体のカロリーを測る温度計)で
    焼きを見定めるのだが、炉内にあるはずその姿が。。。
    今回素焼き前に窯のメンテナンスから。。
    灯油窯で生火での炭化焼成は
    いろいろな面で面倒だ。漏電を引き起こしたであろう送風機。
    心臓部を分解、などなど。。
    コレで構造をすべて理解。・・・と、窯の神様に感謝。
    ハプニングはそのとき困難でも必ず答えは微笑んでいるものです。
    ・・・これで焼きが又進歩しますしね。
    いろいろありましたがあふれるほどの作品、素焼き終了です。
     設定温度でたおれる、コレも焼き物だ。
    ★炭化焼成とは
    還元落としとも呼ばれる焼成方法。  
    通常の焼成方法(酸化、還元)では、
    完全な酸化状態で冷ますので釉薬表面 はきれいな状態で焼き上がり。  
    炭化焼成は、冷ます時も窯のなかを還元状態。
    釉薬表面 や焼き締め部分に炭素を定着させる焼成方法。

  • ・・・いきなりですが本焼きの窯だし。
    山頂がやっと見えてきました。焼成時間34時間。

  • 水分を抜く「あぶり」・・・釉薬ののりを良くする。
    生地に含まれる炭素などの有機物を焼ききる
    「煤きり」・・・不純物をなくし本焼き時、釉薬を冴えさせる。
    それぞれその温度に関係します。
    自然乾燥。。十分乾燥させて水分は2%残留。
    窯中にも湿度があり、温度の急激な「上昇」や
    「偏り」がセーブせれるとはいえ、
    ゆっくりと温度をあげていきます。
    200度近辺は付着水が。
    (分子レベルで土組成分と結合している水分のこと。)
    300~500度では結晶水が。
    (土の粒子と水分が結合したもの)
    と。それぞれ放出。(あぶり)
    この後は土の結晶構造の変化などなど。
    ・・・気が抜けない昇温。
    この魔の領域を抜け、待っているのが「煤きり」
    炭素、有機物が燃えきる800度。
    そう。炎が赤からオレンジ色の変わるころだ。
    結晶水、付着水と。
    または熱膨張による生地われ、化粧はげ。など。
    素焼きには危険がたくさんあります。
    後付けのようなこの知識。
    昔の陶工は・・・と思い巡らせて今回は終了。

  • このわずかな隙間。
    棚板(焼成時に組む板)からの
    輻射熱も利用したいのでこの薄さ。
    あるとないのとでは大違い。
    必ず欠品なく焼ける必殺。

  • 自然乾燥に入ります。
    この待っている時間を使い、
    素焼き用の窯道具つくり。
    板物のキーは水分。
    焼く際、いかにその水分を飛ばし、
    芯まで均一に焼けるかが難関。
    一般に板物はその扱いと
    火の通りを考え立てて焼くのですが、
    今回は、エッジにまでつけた化粧土の剥げ、
    欠けを避けたいので
    寝せて(置いて)焼きます。
    ・・・そのための一工夫。
    以前紹介した道具。
    2センチ角のレンガチップ。
    これを敷き、焼きます。
    ・・・さてこの後どうなるのだか。

  • 化粧土でタッチを入れます。
    生地土は半乾き。
    ここに「トロトロ」の化粧土で表情を載せてきます。
    感じなければいけないのは
    乾き具合いの差。・・・板と化粧土の。
    化粧の水分を生地が吸い、
    生地が割れるか、
    または化粧が割れてしまうかの決め所。
    「この按排で」に導かれ・・・決まった。

  • 切り出しておいたパーツの貼り付け。
    ・・・今回は「軽さ」も視野に均一な
    厚みを持たせるため裏はくりぬき済。
    さて、この張り合わせ。
    「パーツ」と「板」のやわらかさ(水分量)
    が同じほどでないと・・・必ず欠品する。
    表情をソフトにしたいのでパーツ上面を
    目の細かい鋸刃で引っ掻く。
    ・・・あくまでも焼き上がりをイメージしながら。

  • 板物の接着
    これは払い落とした削り土。
    この土を使い、土と土を接着する
    水溶き土(ドベ)をつくる。
    このドベの固さは「味噌」ほどの固さ。
    さて、このドベの硬さ。
    その水分量が反りや亀裂にかかわるので要注意。
    今回は張り合わせ面の広さ、無理の利かない
    板物であることを考慮。「硬」限界点のドベで。

  • 生地の水分を落ち着かせている時間を使い
    重ねつける各パーツの切り出し。

  • 大物タイルのつくり
    今回その接着はモルタルでなく接着剤。
    建材タイルは数多く作ってきたが
    「接着剤で」には初対応だ。
    一般にモルタルで貼り付ける
    タイル(小型外壁用)のうらは幅、深さ5~6㎜の溝。
    さて・・今回は「2㎜幅1㎜深」の溝で対応だ。
    この溝が焼成時、自然乾燥時に役立つ。
    ・・・乾燥の話は後として。。
    上部の溝はガイド。仮止めの際引っ掛け、位置決めのよりどころだ。
    裏の細工。・・・これはかくれたポイントだ。

  • 生地の肌を荒らし、想う雰囲気にむけて。。
    後に化粧土という白い土を塗ります。
    その際に効いてくる生地の荒らし。
    ・・・引っ掻くだけ引っかき、次の作業で
    上に乗っている「ぼそぼそ」の
    引っ掻き「かす」を刷毛で払い落とす。
    ポイントは「次の作業で」。
    ・・・この時間差で、引っ掻き目を
    つぶすことなく作業が出来る。
    Tool:鋸刃。今回はクラフトテープを
    切るテープカッター。

  • 仕事の進め方は水分管理。
    ひたすらこのことだけ。
    作業をしたら、ビニールを掛け、水分を全体にまわす。
    手間数が多いのが板物つくり。
    また、作業できる固さは限られ、湿り気たっぷりの状態でなすと
    後に板土が反りだす。など厄介さを含むのも特徴。

  • 行き着きたいイメージを頼りに組み立て。
    骨材となる土に色をさす土。肌を決める土。など5種。
    水分調節(やわらかさ)しながら。。
    ・・・いろいろ作ってきましたが
    行き着いた先は「焼き」に任せる土作り。
    余白。このさじ加減が面白みを転がす。


  • 今回は頂き物の落花で釉薬になる灰をつくります。
    灰は灰汁抜きを経て釉薬になります。

    これは落花生の殻。マメ科植物の灰はきれいな色に焼きあがる。

    今回はコンテナー一杯。これで茶碗一杯の釉薬になる。

    まずは植木鉢に炭を置き、トーチで火をおこす。

    次に波板などのスチール材板をまるめ、針金でとめる。

    おきた炭を置き、かぶせるように先ほどの
    煙突を置くことにする。

    煙突の合わせ目に隙間を作る。

    後にここが吸気する隙間になる。
    ここからはPhoto.





    横からの吸気は炎に渦を起こし、
    火がたちやすくよく焼ける。

    「おき」の出来具合に応じ隙間を上に移動するとよい。
    下からの吸気も忘れずに。

    出来たのがこの灰。